岩手の高校野球と甲子園
高校野球と言えば甲子園を思い浮かべる方は多いと思われますが、岩手県の場合、過去に最もよい成績を上げたのは2009年の夏の大会で花巻東高校と長崎県の清峰高校が決勝を行い清峰に0−1で負け準優勝したのが最高で、後は準々決勝まで進んだのが2回位で1回線か2回戦で敗退している年が多いようです。
2009年の夏の大会で有名になったのが、現在、プロ野球の西部で活躍している菊池雄星投手で高校1年の時、甲子園に出場(第89回)でおり、一回戦に新潟明訓高校戦にリリーフとして登板し5回を1失点に抑えるも、その1点が決勝点になりに0対1で敗退して、あまり目立たなかったのです。
3年春に前年の秋の試合内容が高く評価され、春の甲子園(第81回選抜)にも出場しています。
そして、夏の大会で一躍有名になっています。
菊池投手が有名となったのは速球がよい事で最速152km/hを出した事もあり、そして3年の夏の大会の決勝で清峰高校の今村猛選手との投手戦となり0対1で敗れ、岩手県勢初の優勝とはならなかった事です。
また、2011年3月の大震災で被害を受けた学校も多くありましたが、この菊池雄星投手の活躍を励みとしてがんぱった学校も多くあったようです。
岩手県高等学校野球連盟には約80校が加盟していて、甲子園の常連となっているのは一関学院、花巻東、盛岡大付属で最近10年間の春夏の甲子園に出場した回数は一関学院(4回)、花巻東(2回)、盛岡大付属(6回)となっており、やはり岩手では盛岡大付属や一関学院が高校野球では有名な学校となっています。
岩手の高校野球と大震災の影響
岩手県の高校野球にとって大打撃となったのが2011年3月の大震災があります。
この大震災のため、野球部員が亡くなったり部員の両親が亡くなったりしたので、精神的にダメージを受けた部員も多くいたようです。
また、野球施設が壊れたり、グランドが仮説住宅地となり、練習する場所を失った学校もあったようです。
このような影響から6月9日から宮城県で開催予定だった高校野球春季東北大会が中止となっています。
夏の高等学校野球大会(甲子園)の予選ができるか危ぶまれていたのですが、高校野球連盟と各高校の野球部が努力し予選を行い、花巻東が無事に出場しています。
花巻東は2009年の春の選抜大会で準優勝、夏に4強入りして、菊池雄星投手(現西武)が有名で、佐々木監督は「素晴らしい岩手の底力を見せ、日本一を目指す」と、被災地を勇気づける戦いを誓って甲子園に望んだようですが、残念ながら一回戦で敗退となってしまいました。
そして震災後の岩手県大槌高校野球部の特集番組「ガレキの夏 大槌高校野球部の甲子園」が8月21日にNHK総合で放送し、全国に感動を与えて大きな反響を巻き起こしています。
この放送内容は震災でほぼ壊滅した大槌町で、学校が高台にあったので唯一難を逃れた大槌高校が町の人たちの避難所となり、グラウンドに自衛隊が駐屯し続けるなか、野球部は震災から40日たった4月下旬にようやく夏の甲子園めざして練習を再開した様子が放送されています。
野球部員のほとんどが津波で家を流されたり家族を失った部員もいるのですが、それでも「震災にあった大槌町の人たちを甲子園に連れていくこと」を目標に掲げ練習に励んだ姿は本当に感動する内容でした。